こんにちは。研究開発のZです。

みなさま「完全メシ」という言葉に聞き覚えはありませんか？
最近CMなどでよく聞いていて、なんだろう？と一度ググったことがありました。

「完全メシ」とは、「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素と
おいしさのバランスを追求したブランドです。（日清食品のHPより抜粋しました）

日清食品は日本（いや世界）を代表するインスタント食品メーカーであると、
みなさま疑う余地は無いと考えますが、世間一般的に「インスタント食品＝ジャンクフード」
というイメージが強いのではないかと思われます。
そこで日清食品はそのイメージを覆すため、敢えてインスタント食品に33種類の栄養素を
バランス良く配合、しかも美味しさまで追求し、「インスタント食品≠ジャンクフード」を
訴求するために「完全メシ」ブランドを立ち上げたと私は勝手にHPを拝見し考察しました。
（違っていたらごめんなさい。。。）さすがです！！

では、我々が作っている化粧品において「完全コスメ」は成立するのでしょうか？
「完全メシ」も基本的に日本人を対象としておりますので、「完全コスメ」も
日本人に限定しますが、結論から言ってしまうとすごく難しいと思います。

食品における栄養素（分）は、人は摂取しないと最終的に身体が動かなくなって
しまいますが、化粧品における栄養素（分）を人が肌に塗布しなくても命に影響を
及ぼすことは無いと思います。

まあ、そこまでオーバーに考えなくても「オールインワンコスメ」って
あるじゃないですか！と御考えの方もおられると思いますが、
オールインワンコスメは、一般的に1つで化粧水、美容液、保湿クリーム、
乳液などの基礎化粧品の役割をこなすものと言われております。
しかし、オールインワンコスメには、明確な定義がなく、化粧品メーカーがそう名乗れば、
すべてオールインワンコスメになるのです。
どちらかと言うと、それ1つで色々な役割をこなすだけで、肌に対する全ての有効成分を
配合しているわけではなさそうです。

日本人の肌でも、個人によって色々な肌質がありますし、年齢、性別、その時の気候や
気温等によって、コスメの剤型や効果を期待する有効成分も千差万別になると思います。
そのタイミングによって自分に最適なコスメを使用することが最適解かなと私は思います。